経験数

患者さんから
「○○の手術は 何例くらい 経験されていますか」
と聞かれることがある


100症例くらいまでなら
「そうですね **例くらいです」
と答えているが それ以上のときは
100以上です と申し上げている


たまに「200ですか 300くらいですか」とたたみこまれることもあるが

正直なところ 100例以上になると もう数は覚えていないし
学会発表でまとめる機会でもなければ カウントすることもない


患者さんにとっては 外科医の経験数というのが 
技術力を測るひとつの目安になるのだろう



しかし たくさんの外科医を見たり 育てたりした経験からいえば
経験数と技術力とは 単純に比例しない


正確に言えば 100例までは比例する傾向にあるが
それ以上は 外科医による


比例する外科医と しない外科医がいる ということだ


どんな技術にしても 同じだろう
技術習得のための 最低限の経験数というのがあって
それからは 個人の努力によって スキルに差が出る


300例やっても 101例目と大差ない外科医もいるし
150例目で すでに匠の技を見せる外科医もいる



同じように 同業の若者から 
手術がうまくなるには どれくらい経験すればいいのか
と聞かれることがある


安定した結果を出せるレベルになるためには 100例くらいの経験が必要だけど あとは 個人の努力にかかってるよ 
と答えている



でもね・・
ほんと
数だけに こだわるのは 意味ない


だって 単純にそれが反映するのだったら
回転寿司でにぎってくれる板前さんのほうが
カウンターだけの高級なお鮨屋さんより 
かならずうまいってことに なっちゃわないかい?